事例(5) [一棟アパート] 「30年間家賃保証」に安心していたが、思っていたような契約内容ではなかった
大阪市
T・I様
職業: | 某上場企業勤務(営業職) |
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年齢: | 45歳 |
家族: | 妻、子供2人 |
【一棟アパート】 | |
時価: | 6000万円 |
ローン残高: | 7000万円 |
ご相談の経緯
10年前、35歳の時に、「税金対策に良い」と言われてアパートを購入しました。当時の年収は1,000万円ほどで、年齢にしてはたくさん稼いでいる自負があり、せっかく稼いだお金から税金をたくさん払っているのを悔しく思っていました。そこへ、不動産業者から勧誘を受けたのでひとたまりもありません。詳しいことは覚えていませんが、頭金・諸費数百万円を手元から出し、8000万円の30年ローンを組みました。年収をはるかに超えるローンを組むのは怖くもありましたが、「30年間家賃保証」といわれて、安心して契約しました。
ところが5年後、「家賃保証契約の更新はどうされますか?」と管理会社から言われ、自分が大きな誤解をしていたことに気が付きました。30年間ずっと同じ額が保証されると思った家賃は、5年毎に見直しになるというのです。そんな説明を聞いた覚えはなく、とても驚きました。当時、私のマンションは満室でしたが、更新した契約では家賃収入とローンの支払いがほぼ同額。次の更新時には赤字になってしまうのは、火を見るより明らかです。しかも、賃貸を経営していると、トイレが詰まったり給湯器が壊れたりなど、結構メンテナンスにお金がかかります。「今から赤字では先々大変なことになる…!」
その後、私は子会社出向になり、10%ほど収入が減りました。しかし、子供たち2人を私学に通わせており、生活費を切り詰める余地はほとんどありません。ついにアパートの赤字を補填しきれなくなり、売却を決意しました。
マンション投資任意売却119番による解決のポイント
- 「 賃借人に迷惑をかけたくないので、競売を避けたい」というI様のご希望を尊重しました。
- 早期にローンを完済しているご自宅を守れるよう努力しました。
家賃保証をめぐるトラブルの典型的な例です。
I様の場合は物件自体がさほど値下がりしていなかったので、残債務はまだしも少なく済みました。世の中には、買ったときの30~40%もの安値に下落している物件もあることを思えば、不幸中の幸いかも知れません。
今回は幸いしましたが、投資物件を任意売却する際にローンのないご自宅やその他の不動産を守れるかどうかは、状況によりたいへん微妙な問題です。
T様のご感想 ~すべての手続きを終えられて~
最初に説明をきちんと家賃保証の説明を聞いておくべきでした。冷静に考えれば、30年間も同じ家賃が保証されるなんて、うまい話がそうそうあるはずがありません。
仕事があって給料をもらえて、家族を養えてマイホームを持って、それで十分なはずなのに、欲張りすぎました。一時は本当に生活が苦しく、自己破産まで考えましたが、上の子が卒業してくれて、やっと少し楽になりました。
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